下ノ廊下 2日目の5(帰宅編)

トンネル入口に貼り出されていた案内図に従い、トンネルに入ってトロリーバス乗り場へ。 …と思ったのですが、予定より早く着いたので、せっかくだからすぐ帰らずにちょこっとダム見学でもしていこうと、ダム展望台に出ることにしました。 乗り場への通路とは…

下ノ廊下 2日目の4(ラストスパート編)

このあたりで、デジカメのバッテリー残量が残りわずかという表示が出るようになってきました。 何しろ昨日だけでも200枚以上撮っていて、満充電の状態で家から持ってきたバッテリーが、小屋では3分の2の残量になっていたくらいなのですが、今日も今日とて朝…

下ノ廊下 2日目の3(白竜峡・黒部別山谷編)

程なくして「この先100mの区間は整備が完了していないため高巻道を通行してください」という看板とともに、丸太を組んだハシゴが登場。 ビルの3階分はあろうかという高さまで上っていくようです。 おいでなすったぜ!という気分に(またしても)なりつつ、慎…

下ノ廊下 2日目の2(十字峡編)

エメラルドグリーンの綺麗なダム湖を右に見ながら、車道を進んでいきます。 途中からまたしてもトンネルに入りますが、ここは車道なので頭上や足下の心配はなし。 トンネルの中間地点あたりからは右側に明かり取りが大きく開き、トンネルというよりスノーシ…

下ノ廊下 2日目の1(仙人谷ダム編)

この日の朝は6時頃出発の予定だったので、5時くらいに起きればいいか…と思っていたのですが、周りのお客さんが早々と起きて身支度をしているので、つられる形で4時過ぎくらいに目が覚めました。 起きてみると、すでに小屋の入口で出発の用意を整えている人も…

下ノ廊下 1日目の4(カレー編)

やがて夕食の時間。この日はカレーでした。 といっても、混雑する日はいつもカレーらしいのですが。 テーブルには副菜のコロッケ・ポテトサラダの皿が人数分並んでおり、カレーの皿をカウンターでめいめい受け取ってから席について食べるという流れ。 カレー…

下ノ廊下 1日目の3(温泉編)

さっそく宿泊受付を済ませます。 ご主人が出てきて「食事はどうする?」 朝食は何時からですか? 「6時」 なるほど、さっき志合谷の手前で会ったおじさんたちの言っていた通りだ。じゃあお弁当にしてください。 「うん、2食で朝食弁当ね」 ところで、このコ…

下ノ廊下 1日目の2(崖編)

覚悟はしていましたが、欅平からの登りのきつさは、やはり相当なものでした。 歩き始めなので努めてゆっくり登っていたのですが、それでも厳しく、「今なら引き返せるかな…」などと弱気なことをチラリと考える始末。 ストックを片方だけ持ってきていたのです…

下ノ廊下 1日目の1(列車編)

朝6時前、ホテルをチェックアウトして富山地方鉄道の新魚津駅へ。 6時ちょうど発の宇奈月温泉行きに乗り込んだのは私だけでした。 運転士さんの「おはようございます」という挨拶に思わず返事をして、席に座ります。 途中の舌山駅で、同じくザックをかついだ…

下ノ廊下 0日目

今年の山行ファイナルとして、富山・黒部は下ノ廊下へと行ってきました。 「下ノ廊下」とは黒部川の上流、立山黒部アルペンルートの中にある黒部ダムから、およそ16km下流の仙人谷ダムまで、黒部峡谷の中を川沿いに延びる歩道の通称です。 仙人谷ダムからさ…

上村松園展@国立近代美術館

初夏のころに「松園の大規模な展覧会がこの秋にあるようだ」ということを知り、大いに期待し楽しみにしていたこの展示。 会期に入るのに合わせて日経新聞では松園の特集も組まれ、それを読みつつさらに期待は高まります。 東京での展示は会期が前・後期に分…

屋久島・宮之浦岳縦走 オマケ(資料編)

今回は私にとって初めての無人避難小屋泊まり、食事も全部自分で用意するという山行になり、事前にいろいろと下調べをしました。 情報源になった各サイト様への恩返しの意味も含め、またこれから同じコースを登るという方々にとっても何かの参考になるかと思…

屋久島 その2

前の晩は宿に戻ってから久々の風呂に入ったり、汚れ物を洗濯したり荷物の整理をしたりで、それほど早くは床に就けなかったのですが、それでもこの朝は6時くらいに目が覚めました。 ついに屋久島での最終日となったこの日、まず行く先は島の反対側にある大川…

屋久島 その1

無事予定通りに下山できたため「これからレンタカーを借りようと思っている」とSさんIさんに告げたところ、2人で何やら相談を始めました。 2人はこの日安房で宿を探すつもりとのことで、そこまでバスで移動するか、私と同じく翌日までレンタカーを借りるか、…

屋久島・宮之浦岳縦走 3日目の3(白谷雲水峡編)

ここから辻峠までは40〜50分といったところですが、ずっと下ってきたのでここからの登り返しがきついらしい。 気合いを入れ直して再び出発しますが、やはりこの登りはきつかった。 道自体も思っていたより若干不明瞭で、ピンク色のテープを目印に登っていく…

屋久島・宮之浦岳縦走 3日目の2(どんどん下山編)

縄文杉を後にして下りて行くこと数十分ほど、さっそく登ってくる人たちの第一陣と出会いました。比較的軽装の男性2人組です。 「おはようございます」と挨拶を交わして通り過ぎます。 その後しばらくすると、徐々に登ってくる人が増えてきました。 登り優先…

屋久島・宮之浦岳縦走 3日目の1(縄文杉編)

*前回までのあらすじ* 荒天の中とにかくも宮之浦岳登頂を果たし、何とか新高塚小屋まで下りてきた我々一行。 しかし、そこは夜の帝王ミッキーマウスヤクシマヒメネズミの跋扈する魔の空間であったのだ…。 ******************** ネズミ…

屋久島・宮之浦岳縦走 2日目の4(新高塚小屋編)

この日の宿泊者は15〜20名ほど。キャパから言えば十分余裕のある数です。 この小屋、宮之浦岳と縄文杉の中間という位置にあるため人気があり、ゴールデンウィークやお盆などのピーク期には寝場所がすべて埋まり、通路にもシュラフが並び、入口の土間にも寝る…

屋久島・宮之浦岳縦走 2日目の3(夕刻下山編)

さて、登ってきたからには下りなければなりません。 しかも朝の出発がだいぶ遅い時間だったので、今夜泊まる新高塚小屋への到着もそれだけ遅れることになります。 経度のおかげで日没が遅い分、何とか明るいうちには着けそうですが、とにかく急いだほうがい…

屋久島・宮之浦岳縦走 2日目の2(嵐の登頂編)

おじさんから「出発してから最初の1時間と、山頂直下の1時間がキツい。あとは大丈夫」と情報をもらっていたのですが、確かに登り始めがしんどい。 雨もそれほど強くはないものの、断続的に降り続いています。 おまけに地面がぬかるんでいたり、大きな水たま…

屋久島・宮之浦岳縦走 2日目の1(淀川小屋の逡巡編)

*前回までのあらすじ* 小屋が水没するんじゃないかと思うほどの豪雨が降り続く中、夜を明かした我々3人。 今日の天気はどうなるのか? 果たして今日宮之浦岳に登れるのか? ********************** 朝5時過ぎくらいに目が覚めました…

屋久島・宮之浦岳縦走 1日目の2(入山編)

やがて到着したバスに乗り込み、終点の紀元杉まで走って行きます。 山道にさしかかる頃には、乗客はもう我々3人だけ。 そんな我々に「これから登山ですか?」と運転手さんが話しかけてきました。 台風が近づいてきているせいで天気が今ひとつだという話の後…

屋久島・宮之浦岳縦走 1日目の1(前振り編)

id:Joetipさんの山行日記に触発されたというわけではありませんが、最近は山ガールなんていうのも流行っているようですし、このブログでも少し山のことを書いてみることにします。 というわけでこの夏、何年も前からずっと行ってみたかった屋久島に渡りまし…

Apple Mac Pro

それは7月のある日、突然にやってきました。 いつものようにPower Mac G4を立ち上げようとしたところ、電源が入らない。 普段なら電源ボタンを押すとランプが点灯し、「チュイーン」という音とともにハードディスクが回転しだすのですが、そのランプが点かな…

忘れえぬロシア 国立トレチャコフ美術館展@Bunkamuraザ・ギャラリー

新聞に載っていた紹介記事だか広告だかを見て、これは行ってみたいなあと思っていた展覧会。 6/7の会期終了直前に来場しました。 トレチャコフ美術館ってよく耳にするのですが、元になったコレクションの所有者の名前なんですね。そもそもこの美術館の所在地…

阪神×広島@阪神甲子園球場

今年初の公式戦!真弓新監督の手腕のほどはオープン戦2試合で多少見せてもらいましたが、やはりシーズンに入ってからの采配ぶりもチェックしたいところ。というわけで、甲子園での開幕カード3試合目となるゲームを見に行きました。 このカードは前日までタイ…

ポワレとフォルチュニィ 20世紀モードを変えた男たち@東京都庭園美術館

「華麗 大正浪漫」の招待券をNさんからいただいた際、同封されていたのがこの展覧会の招待券。 神戸ファッション美術館で昨年初夏(「華やぐこころ 大正昭和のお出かけ着物展」の後)に組まれていた展示が東京へ巡回してきたもののようです。 どこからどう見…

オープン戦 阪神×読売@スカイマークスタジアム

今シーズンのオープン戦2回目です。このちょうど1週間後には、広島市民球場で本当に最後のゲームとなる広島×阪神の試合が組まれており、そっちも気にはなっていたものの、時間的にも経済的にもどちらかにしか行けそうになく、ずいぶん迷ったあげく、より近場…

金刀比羅宮

高知から帰る途中、ちょっと途中下車してこんぴらさん参りをすることにしました。実は「やたらと階段を上らされる神社」程度の知識しかなく、その階段が何段くらいあるかすら知らなかったのですが、有名な神社だし、せっかくだから行っておこうかと。 JR琴平…

阪神春季キャンプ@安芸市営球場

例年、タイガースの春季キャンプは2月いっぱいで終わるのですが、なぜか今年はちょっと長めに3/3まで続いております。オープン戦の翌日もまだやってるということで、これは見学に行かねばなるまい、と、泊まっている高知市内からローカル線列車にトコトコ1時…