宝松庵茶会@京都国際会館

JamesMaki2008-04-06

春といえば桜。
桜といえば花見。
花見といえば観桜茶会…なのかどうかは知りませんが、とにかく春は茶会の季節であります。


そこで今回出かけましたのは、洛北は宝ケ池のほとり、京都国際会館の中にある茶室「宝松庵」での茶会です。
この宝松庵なる名前、「宝」はもちろん宝ケ池から取ったものですが、「松」は何かというと、これがあの故・松下幸之助氏のことだそうで、この茶室が彼の寄贈によって建てられたことに因んでいるのだとか。


朝9時半ころに会場に到着、受付に進んだところ、カメラを構えていたスタッフにさっそく激写されました。
きっと男性が着物でやって来たのが珍しかったのでしょう。ハハハ。


受付の順番上、本席は5席目になるとのことで、まずは館内の一室に設けられた副席へ。


ラウンジのような待合で待機することしばし。
この茶会が裏千家の共催ということもあるのか、周囲をざっと見たところ、やはり裏の方ばかりの様子。
男女比はおおよそ2:8から3:7といったところで、その2か3のうち、着物姿となるとさすがに私くらいのようです。


やがて席の仕度が整い、テーブルが凵字形に並んだ立礼席へ通されます。
お菓子は鶴屋吉信の蒸し菓子でした。
お詰めは福寿園で、お点前もたいへん結構。


退席して、本席までまだ時間があるかなあ…と思っていたらすぐに呼ばれ、館外の庭園内にある宝松庵へ。
中は畳敷の茶室と、平土間の椅子席とに分かれており、もちろん畳のほうへ座らせていただきました。
周りの方々から「どうぞあちらへ」と上座を勧められたものの、さすがにこれは丁重に辞退。


お菓子はこれまた吉信の練り切りで、実に美味しかった。
背後の土間で後見の方が軸やらの説明をされているのを聞きつつ、お薄を頂きました。
お道具の拝見後、退席。


まだ早い時間だったので、点心席へ進む前に庭園内をぐるりと一周。
宝ケ池を望む庭園ではあちこちに桜が花開いており、他の来場者もじっと見入っています。


館内に戻り、点心のお弁当を受取りついでに、記念品の当たる抽選会に参加。
あいにく末等(銘々皿1枚)でした。まあ、これはこれでいいお土産になるからいいや。


宴会場のような広間が点心席になっていますが、天気もいいので、外の縁台で頂くことにします。
ほどなく年配の女性に数人のお嬢さん方のグループが後からやってきて、相席になりました。
お嬢さんたちは年配の方を「先生」と呼んでいるので、おそらく社中の皆さんで参加されているのでしょう。


その先生らしき方曰く「騒がしくてすみません」。
いえいえ、賑やかでたいへん結構なことです。


春の陽射しを浴びつつ、池と桜の庭園を眺めながらゆっくり食事。
お茶もお菓子も美味しかったけど、お弁当もなかなか豪華でした。さすがにそれなりのお茶券代(4,000円)だけのことはある。


12時を回った頃に国際会館を退出。
いい1日だったなあ。来年もまた来ようかな。