華麗 大正浪漫@神戸ファッション美術館

昨年春に「華やぐこころ 大正昭和のお出かけ着物展」へ出かけた神戸ファッション美術館から葉書が届きました。
「華やぐこころ」に続く着物シリーズ第2弾をやるというのです。
前回同様、着物で来場すれば無料で観覧可とのこと。また、葉書には割引券が付いており、着物でなくともこの葉書を持参すれば100円引きになるそうです。


へえ続きがあるのか、割引もあるし行こうかな…と考えていたところ、さらに数日後、「華やぐこころ」のスタッフだったNさんから今回の招待券をいただいてしまいました。
タダなら行かねばなるまい、行かずにおらりょうか、というわけで、約1年ぶりに六甲アイランドへ。



入ってすぐは服飾の歴史を概観する常設展示。
内容はほぼ前回来た時と同じなのですが、日本やファッションの本場ヨーロッパのみならず、アジアやアフリカなど各国の民族衣装も見ることができるのが面白い。
ただ、常設展示とはいっても、もう少し入れ替えがあってもいいかなとは思いますが(1年経ってるんだしねえ)。


そしていよいよメインの大正着物の展示へ。
この企画のコンセプトは「大正デモクラシーなどの影響で着物の柄にバリエーションが出るようになり、様々な意匠の着物が見られるようになった時代」ということのようで、なるほど、豪快な矢絣の着物から図柄がびっしりと描き込まれた振袖まで、いろいろな柄の着物が揃っています。
確かに明治時代の着物は大正のものに比べるとおとなしい感じだ…とか、今の時代にこういう凝った柄の着物を作ろうとしたら相当かかるだろうな(お金が)…などと思いつつ見て回りました。


ただ、贅沢を言わせてもらうと、何となく物足りない。
具体的に何が物足りないかは上手く言えないのですが、展示されている着物のほとんどは京都のとある織屋さん(といっても株式会社らしい)がコレクションしているもののようで、そこのカラーで統一されている展示になっているということなのかもしれません。もっと他のカラーも見てみたい、というか。
量(着物の数)がもう少しほしいというのもありますけどね。


物販がクリアファイルや絵葉書のみで、(自分の見落としでなければ)カタログを作っていないというのも少々気になりました。美術館側も前回ほどには力を入れていないということ?



ともかくも一通り展示を見終わって、時間に余裕があったので、前回入りそびれたライブラリーを利用してみることに。
3階に上がり中に入ってみると、開架式だからか、ファッション専門の図書館とはいえ結構広い印象です。
AV資料として映画DVDも多数並んでいましたが、ほとんど既見の作品ばかりだったのでパス。


着物の展示を見てきた後だったので、やはり和服関連の本が読みたくなり、2冊ばかりざっくり目を通した後で退館しました。


他にどんな蔵書があるのか詳しくはチェックしてませんが、このライブラリーもなかなか面白そうな感じです。次にこの美術館に来る時はまた立ち寄ってみようと思いました。