屋久島・宮之浦岳縦走 1日目の1(前振り編)

JamesMaki2010-08-31

id:Joetipさんの山行日記に触発されたというわけではありませんが、最近は山ガールなんていうのも流行っているようですし、このブログでも少し山のことを書いてみることにします。


というわけでこの夏、何年も前からずっと行ってみたかった屋久島に渡りました。
今回の計画で選んだのは、屋久島の主峰にして九州地方の最高峰である宮之浦岳に登頂し、小屋泊を挟んでかの有名な縄文杉、そして映画『もののけ姫』の舞台のモデルとなった白谷雲水峡へ抜けるというコース。
しかしながら、数日前に発生した台風が沖縄・奄美付近にやって来ていて、天候が心配です。
それでもまあ、現地の天気なんて行ってみなければわからない!ということで、鹿児島港を朝7時に出るフェリーに乗り込みました。


フェリーの乗客は若い人たちのグループが多い印象。
屋久島まで約4時間かかるとあって、出航直後は元気にワイワイ話をしていた若者たちも、次第に荷物を枕にして横になる姿が増えてきました。
中にはシュラフを引っ張りだして本格的に寝る人も。
私も少し寝ることにしました。


11時過ぎ、予定より30分ほど遅れて宮之浦港に入港。
ザックを担いで下船し、そのまま港からテクテク10分弱ばかり歩いて、下山後に泊まることになっている民宿に到着。
ここで余分な荷物を預けて、すぐ目の前のバス停にやってくるバスを待ちながら昼食を摂ります。


と、そこへ何だか見覚えのある2人が通りがかりました。
さっきのフェリーで近くにいた、やはり登山用ザックを抱えたカップルです。
向こうもすぐこちらに気付いて声をかけてきました。


「どちらへ行かれますか?」
宮之浦岳です」
「僕らもなんですが、淀川登山口からですか?」
「そうです。今夜は淀川小屋泊まりです」
「下山はどっちの方向ですか?」
「白谷雲水峡へ降りる予定ですけど」
「あっ、じゃあ僕らと同じです!」


そんなわけで奇遇にも、これから同じバスに乗ってまったく同じコースを通ることになるということで、この2人、東京から来た男性のSさんと神奈川の女性Iさんと一緒に行動することになりました。心強い!