屋久島・宮之浦岳縦走 2日目の1(淀川小屋の逡巡編)

JamesMaki2010-09-01

*前回までのあらすじ*
小屋が水没するんじゃないかと思うほどの豪雨が降り続く中、夜を明かした我々3人。
今日の天気はどうなるのか?
果たして今日宮之浦岳に登れるのか?


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朝5時過ぎくらいに目が覚めました。外はまだ暗い。
耳をそばだててみると、いやそばだてるまでもなく、はっきりと雨音が聞こえてきます。
うーん、まだ降ってるよ…。


朝食を作りつつ、相前後して起きだしてきたSさんIさんと「どうしますかねー」と相談。
ただ、昨夜に比べるとだいぶ雨は弱まってきたような気が。


やがて、外で何やら話し声が聞こえてきました。
表へ出てみると、2組4人の登山者が小屋の入口で休憩中。
2人は宮之浦岳への日帰り、もう一方の2人は我々同様に縦走のつもりで来たが、天候のことがあるのでどうしようかと思っているとのこと。
聞いてみると、台風は島の西側をくるくる旋回しながら北上中らしい。
日帰りの2人は程なくして出発していきましたが、縦走予定の2人は泊まっていたおじさんに「ひとまず休んでいきなよ」と促されて、小屋の中に入ってきました。


2人が朝食を摂っている間、我々は出発・待機どちらでもいいように、とりあえず荷物をまとめにかかります。
そのうち、どこから聞いたのか、「台風は抜けたようだ」とおじさんが言い出しました。
今日の早いうちは雨は残るが、午後からは回復するかもしれない、少なくともこれ以上悪くはならないのでは、とのこと。
それを聞いて「じゃあ、行けるところまで行ってみますか…」と我々。
稜線に出ると風が不安なものの、樹林帯ならそれほど関係ないだろうし、これは駄目だと思ったら引き返せばいい。


先ほどの2人は、装備を見たおじさんに「ちょっと危ないんじゃないか」と忠告されたらしく、結局引き返すことにしたようです。
おじさんたちもこれから下山するので、一緒についていくことにして、午後からでも白谷雲水峡に行ってみるとのこと。


2人とおじさんたちを見送り、我々3人も支度を整えて小屋を出発。
結局、8時半頃になりました。