屋久島・宮之浦岳縦走 2日目の3(夕刻下山編)

さて、登ってきたからには下りなければなりません。
しかも朝の出発がだいぶ遅い時間だったので、今夜泊まる新高塚小屋への到着もそれだけ遅れることになります。
経度のおかげで日没が遅い分、何とか明るいうちには着けそうですが、とにかく急いだほうがいいことには変わりない。


平石のあたりで少し空が晴れて、山間に虹がかかっています。
最初に見つけたIさんの声で立ち止まり、写真を撮っているうちに、すぐに虹は雲で隠れてしまいました。「一瞬でしたねー」とはIさんの弁。
虹は確かに綺麗だったのですが、この時の写真を後で見てみたら、レンズに水滴が付いていたようで画面の真ん中がボケていて残念無念…。


さらに下りていき、道が平坦になったあたりに差しかかると、行く手に1頭のシカが登場。
しばらく遠巻きに見守り、脇の木々の中に入っていくのを待って先へ進みますが、程なくして今度は親子連れのシカが現れました。
子どものほうは体をブルブル震わせて雨粒を払っています。
雨の中を長時間歩いてきた中、シカの姿にちょっと和みました。


下山中に見たシカ
下山中に見たシカ


人の頭のような大きな岩(坊主岩というらしい)を左手に眺めつつ、再び樹林帯の中へ入っていきます。
途中、第二展望台・第一展望台という標識のある場所を通りましたが、展望など望むべくもないのでそのまま通過。


樹林帯に戻ってきて足下がまた土になったので、またしてもぬかるみや水たまりが続々と登場してきます。
平坦地だから水が溜まるわけではありますが、登りもしんどい下りもキツい、平らになれば足下悪いというのはなかなか厳しい。


さすがにみんな疲れが出てきたのか、下山中にIさんが木道の階段で何度か転び、Sさんは急な下りでしりもちをつき、私も岩場で足を滑らせました。気をつけないといけません。


それでも何とか無事に新高塚小屋に到着。確か17時くらいだったでしょうか。
着くなり、またしても激しい雨。まさにギリギリのタイミングでの到着でした。