屋久島・宮之浦岳縦走 2日目の4(新高塚小屋編)

この日の宿泊者は15〜20名ほど。キャパから言えば十分余裕のある数です。
この小屋、宮之浦岳縄文杉の中間という位置にあるため人気があり、ゴールデンウィークやお盆などのピーク期には寝場所がすべて埋まり、通路にもシュラフが並び、入口の土間にも寝る人がいて、あげくには表のベンチで横になる人までいるとか…。
今回がそんな時期でなくて本当によかった。


夕食後、明日もあることだしと早めに就寝。
ところが、天気が天気だったにもかかわらず、うっかりしてシュラフの防水を忘れていたため、ところどころ濡れているではないですか。
仕方なくビニール袋を広げて濡れたところに敷き、上半身は防寒着を着てシュラフの外へ出すことに。
足の部分は大丈夫だったのがせめてもの救いでした。今度から気をつけよう。


周囲もみんな寝静まった頃、何やら近くで音がする。
コンビニの袋を探るようなガサゴソという音。いったい何だろうと思ったら、どうも自分のすぐ近くのようです。


この時になってようやく気付いたのですが、私はウッカリして淀川登山口で会った人の忠告を忘れていました。
ネズミがいるので食料はしまっておけというアレです。
もっとも食料は確かにザックにきちんとしまっていたのですが、ゴミ袋を出しっぱなしにしたままだったのでした。


そう、ガサゴソという音は、ゴミを入れておいたコンビニ袋にネズミが入り込んで、中を漁っていた音だったのです。
しかし、袋の中は本当にゴミしか入ってないし、しかも密封できる袋にまとめてあるから、そのうちあきらめるだろう…と思っていたのですが、このネズミがなかなかしぶとくて、少し静かになったと思ったらまたガサゴソ、ちょっと止まったら再びガサゴソという感じで、一向におとなしくなる様子がありません。
仕方なくライトを付けて、ゴミ袋をザックの中にしまい直すことに。
SさんIさんほか、近くで寝ていた方々、安眠を妨害してしまい本当にすみませんでした。


以下、3日目に続く。


*この日の行程(主な休憩地点とおおよその通過時刻)
淀川小屋(0830頃)→ 高盤岳展望所(1040頃)→ 小花之江河(1050頃)→ 花之江河(1105頃)→ 投石平 → 翁岳下 → 宮之浦岳(1410頃)→ 平石(1530頃)→ 新高塚小屋(1700頃)