屋久島・宮之浦岳縦走 3日目の1(縄文杉編)

JamesMaki2010-09-02

*前回までのあらすじ*
荒天の中とにかくも宮之浦岳登頂を果たし、何とか新高塚小屋まで下りてきた我々一行。
しかし、そこは夜の帝王ミッキーマウスヤクシマヒメネズミの跋扈する魔の空間であったのだ…。


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ネズミ騒動から一夜明け、朝5時頃に目が覚めました。
まずはさっそく朝食。


水を汲みに外へ出てみると、雨は完全に上がっています。


今日は縄文杉まで登ってくる大量の人となるべく行き会わないよう、早めに出発したかったのですが、結局SさんIさんと私が支度を整えて準備完了となったのは6時半を回ったあたりでした。
そこに2人組の登山者がひょっこり登場。
昨日白谷雲水峡から登ってきて高塚小屋に泊まり、これから宮之浦岳を目指すとのこと。我々とちょうど逆のルートですな。
昨日の雨で白谷雲水峡が増水していないかが心配だったので、状況を聞いてみると「それほどでもなかった」とのこと。
実際、増水していると通れなくなることもあり、その場合は荒川登山口へ下りなくてはならなくなるわけですが、今回はどうやら大丈夫そうです。


7時頃に出発。
SさんIさんと昨夜のネズミの話などしながら、どんどん下りていきます。
一応、昨日同様に雨具を着込んで小屋を出てきたのですが、木々の間から日が差してきて、雨具なんてまったく要らない状況。


1時間ほどで高塚小屋に到着し、トイレ休憩。
小屋の前で一服していた人と話をしながら、雨具をしまい込みます。
この人は4人ほどの客を連れていたガイドさんで、この後も下山中に何度か出くわすことになるのですが、その話は後ほど。


高塚小屋からしばらく下りると、何やら木の櫓のようなものが見えてきました。
「もしかしてあれが…」と近づいてみると、まさに思った通り、木製の大きな展望デッキの奥にひときわ大きな屋久杉の木が見えてきたではありませんか。


朝日を受けて輝く縄文杉は、まさに神々しいと呼ぶのがふさわしいほどの偉容でした。
まだ下から登ってくる観光客が誰もおらず、我々3人だけで眼前の巨木を独占です。
…まあ、厳密には先ほどのガイドさんたちも近くにいたのではありますが、細かいことは気にしない。


縄文杉の写真(大きすぎて数コマに分けないと全体が捉えられない)に続いて、これをバックに3人揃っての記念写真も撮ったのですが、後で確認すると、レンズが曇っていたのか全体的にボンヤリした画で、前の日の虹写真に引き続き残念無念…。